日本の民族衣装・着物、大島紬とは

大島紬(おおしまつむぎ)は、鹿児島県南方の奄美諸島、奄美大島の特産品で、絹平織の高級着尺地です。

手で紡いだ絹糸を泥染めして手織りした平織りの絹布、もしくは絹布でつくられた和服をいいます。大島とも呼ばれます。


大島紬には泥大島、藍大島、泥藍大島、色大島などがあります。

代表的な泥大島は、島に自生しているテーチ木(車輪梅)の樹皮を細かく砕き、10~12時間くらい煮出した煎汁を染液として使い、その後、泥染を行います。

テーチ木染めを3回行い、その後石灰水に1回漬けてから、水洗いと乾燥をします。この工程を5~7回繰り返し、それから泥染めを1回行います。テーチ木に含まれているタンニンと暗褐色の色素を吸収させ、鉄分が多い泥田につけて泥染を行うことにより、独特の黒褐色に発色させます。途中で石灰水に漬けるのは、染料の吸収が悪くなるのを防止するためです。こうして何度も繰り返される染によって独特の艶が生まれます。

染色が済んだら、水洗い、乾燥、絣解きをして、高機で織り上げます。小さな絣を織り出すのは大変根気のいる仕事で、わずかな絣のずれが生じた場合は針を用いて1本1本調整していきます。一反を仕上げるのに、早い人でも1ヶ月近くかかります。

大島の柄は幾何文や草花文など、細かい十字絣の組み合わせで織り出したものが多くあります。これらの絣文様は、もともとはハブの鱗を再現しようとして発展したものだといわれています。

現在生産されているもののうち、泥染、藍染で作られているものは約25%程度で、残りは合成染料が用いられています。奄美大島で織られたものには「地球印」のラベルが、鹿児島で織られたものには「国旗印」のラベルがつけられ、韓国産の大島と区別しています。

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